ここまででPythonの基本構文や実行方法を学んできました。ここで少し趣向を変えてコマンドプロンプト(コンソール)からの入力値をプログラムで受け取ってみましょう。Python 3系ではinput、Python 2系ではraw_inputを使用します。
input
これはPython 3系向けのソースコードです。2系を用いる場合はraw_inputを使用してください。
Python 3系
print('あなたの名前を教えてください。') your_name = input('>> ') print(your_name)
ファイル名をtest03.pyとし作業ディレクトリへ保存します。これまで通りプログラムを実行してください。
python test03.py
あなたの名前を教えてください。 >>
上記のような実行結果になったと思います。これまでのプログラムは実行後に即時終了していましたが、今回はinput関数によってユーザーからの入力を待ち受けしている状態になっています。それでは次のように「>> 」の右側にあなたの名前を入力してからENTERキーを押してみましょう。
「python-izm」と入力
あなたの名前を教えてください。 >> python-izm
あなたの名前を教えてください。 >> python-izm python-izm
入力した値がそのままコンソール上へ出力されたはずです。よりプログラムらしくなってきたと思います。こういった形でユーザーからの入力値、選択値に応じて適切な出力を行うのが基本です。またそのまま出力するのではなく、多少の加工をするとさらにプログラムらしくなります。
Python 3系
print('あなたの名前を教えてください。') your_name = input('>> ') print('こんにちは! {} さん!'.format(your_name))
「python-izm」と入力
あなたの名前を教えてください。 >> python-izm
あなたの名前を教えてください。 >> python-izm こんにちは! python-izm さん!
※formatについてはprintで触れています。
raw_input
これはPython 2系向けのソースコードです。3系を用いる場合はinputを使用してください。
Python 2系
# -*- coding:utf-8 -*- print u'あなたの名前を教えてください。' your_name = raw_input('>> ') print your_name
このようにPython 2系ではraw_inputを用います。printにも気を付けてください。それ以外の注意点は3系と同じです。